- 職場で「基本情報技術者試験」を受けるようにいわれている若手エンジニアの方。
- とりあえず参考書を買ってみたけど、内容が多すぎて挫折してしまった方。
基本情報技術者試験って、IT関係の仕事をしていると職場で受験することを推奨してたりします。
なかには「合格していないと昇進させない」という職場もあるくらい、IT関係ではポピュラーな試験です。
ですが、この試験って簡単じゃないんですよ。
少なくとも一夜漬けでどうにかできるような内容ではありません。
なので、きちんと対策をしつつ勉強する必要があります。
ちなみにわたしは、基本情報技術者と応用情報技術者の二つの試験に合格しています。
合格した時期は両方とも2012年です。
この記事では、わたしが試験に合格した時の勉強法や、試験当日の心構えについて、わたしの経験をもとに説明していきます。
目次
まずはじめに 合格のための考え方
具体的な勉強法を説明する前に、合格に向けての基本的な考え方を説明しておきます。
これを念頭において、勉強法の説明を読んでください。
ある程度時間がかかると覚悟する
基本情報技術者試験の特徴は「ものすごく広く浅く」です。
ひとつひとつの分野の知識は初歩中の初歩ですが、とにかく試験範囲が広いです。
なので、合格のためには勉強にある程度の時間がかかることを覚悟してください。
合格に必要な勉強時間ですが、ITの知識や業務経験でかなり変わります。
未経験者なら3ヶ月、経験者なら1〜2ヶ月くらいかかります。
わたしは2ヶ月くらいかかりました。
最後まであきらめない
試験勉強って、参考書を買った初日とかはわりとモチベーション高いんですけど、そこから1週間くらいするとモチベーションが続かなくなるんですよね。
合格できない人にはこの飽きちゃうパターンが多いです。
ですが、一度やると決めたら必ず試験をうけるところまでやりきってください。
特にIT業界経験者のひとなら、もともと持ってる知識で解ける問題も結構あります。
基本情報技術者試験は、午前午後ともに100点満点中の60点を取れれば合格です。
なので、100点を目指そうとすると相当な努力が必要ですが、60点なら案外とれちゃったりします。
あきらめたらそこで試合終了だよ!
合格のための勉強法
ここからが本題の勉強法です。
ポイントは4つです。
午前の4択は過去問の丸暗記でOK
ひとつめから身も蓋もないアドバイスですが、これが最も重要です。
とにかく過去問を解きましょう。
他のアドバイスは聞き流しても、これだけは絶対に守ってください。
なぜかというと、ITは日々進歩していますが、それを支える基本的な技術は全く変わってないんですよね。
なので、過去問の内容が完璧に理解できるなら、次の試験も9割方解くことができるでしょう。
さらに、いくつか過去問を解いているとわかると思うのですが、以前出題された問題と全く同じ設問が出題されることもあるんです。
これは過去問を解いていれば必ず得点できるので、点数稼ぎという意味でも過去問を解くのがお得です。
ちなみに過去問は、公式サイトの過去問題ページでPDFが配布されています。
好きなだけダウンロードして勉強しましょう。
過去問を解くのが基本です。
午後は得意な分野を絞ろう
午前問題はITのキーワードをどれだけ理解しているかがポイントなのに対して、午後問題ではより実践的な知識が問われます。
エンジニアの立場としては「試験範囲を全部勉強してくれ。その知識は役に立つから。」といいたいのが本音です。
しかし、未経験者が勉強するにはあまりに範囲が広すぎます。
なので、試験対策として勉強する分野を絞ってしまいましょう。
午後問題は、要素技術とプログラミングにそれぞれ選択問題があります。
平成30年の時点では、要素技術は6問中4問を、プログラミングは5問中1問を選んで回答します。
なので、試験勉強の段階で選択する問題を決めておきましょう。
午後問題も基本的には過去問を解いていくのですが、いくつか解くと自分の得意、不得意がわかってくると思います。
例えば「データベースが難しい、SQLとか全然わかんない!」というひとは、思い切ってデータベースを捨てましょう。
もしかしたら後々仕事で使うかもしれませんが、そうなったらその時に改めて勉強すればいいのです。
勉強時間は限られているので、
「なにを勉強するか?」
を意識するのと同じくらい
「なにを勉強しないか?」
を意識することも大切です。
自分の得意、不得意をみきわめましょう。
プログラミングは実際にコードを書いて実行しよう
未経験者にとって、一番の鬼門となるのがプログラミングでしょう。
プログラミング言語の選択で悩むのであれば、実用的なCかJavaをオススメします。
わたしはCが書けるのでCを選びました。
プログラミングを勉強するときは、本とノートを開くのではなく、PCで実際にプログラムを動かしましょう。
過去問のプログラムをテキストエディタに書いて、コンパイルして、デバッグ実行しましょう。
プログラミング経験のあるひとならコードを読むだけでも大体の流れがイメージできますが、未経験者の場合はプログラムの動作イメージがわかないと思います。
なので、プログラムを実行してデータがどのように流れているかを、実際に見た方がわかりやすいです。
毎日少しずつ勉強しよう
広大な試験範囲をカバーするコツは、毎日ちょっとずつ勉強することです。
土日で8時間勉強するよりも、毎日1時間勉強する方が効率的です。
なんでかというと、一度にたくさん勉強したところで覚えられないからです。
「そんなことない、おれは覚えられるぞ!」というひとは別にいいんですよ。
でもわたしには無理でした。
内容が多すぎるし、一度にたくさん勉強すると疲れてしまいます。
勉強が嫌になって挫折しないためにも、毎日ちょっとずつ勉強することをオススメします。
「継続は力なり」なのです。
当日の心構え
試験当日は、今までの勉強の成果を試す大切な機会です。
3ヶ月間の努力を無駄にしないためにも、しっかりと事前準備をしましょう。
前日はよく寝る
前日は体調を万全に整えることを最重視してください。
軽い運動をし、ちゃんとご飯を食べて、お風呂に入り、早めに寝てください。
風邪をひかないように注意しましょう。
あまり勉強できなかったからといって、前日に徹夜で勉強しても意味がありません。
上でも書きましたが、試験範囲はめちゃくちゃ広いです。
どうせ眠くなるだけなので、開き直って寝た方がマシです。
体調がわるいと力が発揮できません。
逃げるな
試験に行ったことがあるひとはわかると思うのですが、試験会場にはかなり空席があります。
お金を払って受験申し込みしたなら、必ず会場にいって試験を受けてください。
試験を受けないことには絶対に合格できませんし、純粋に受験費用がもったいないです。
それに、一度でもさぼってしまうと次回以降「ちゃんと勉強できなかったから試験いくのやめよう」という悪い発想が身についてしまいます。
わたしも2回くらいさぼったことがあるのでわかりますが、後味がよくないのでとりあえず試験を受けておきましょう。
逃げちゃダメだ!
勉強した時のノートを持っていく
試験会場に早めに着いたら、勉強で使ったノートを開いてみてください。
なぜ参考書ではなくノートなのかというと、ノートの記述をみるとあなたが勉強した時の記憶を思い出しやすくなるからです。
しっかりと勉強をしていても、いざ本番になると忘れちゃうというのはよくあります。
「あー、これみたことあるんだけどなんだったかなー? うーーん?」
ってなるやつです。
なので、事前に勉強した時のノートをパラパラとみておくと、
「あ、これはノートのこの辺に書いた気がするな!」
という感じで思い出すことができます。
コツコツ勉強した自分を信じてあげてください。
昼メシを食べすぎない
これは眠くなるのを防ぐためです。
わたしもあろうことか試験中に眠くなって15分くらい意識が飛んだことがあります。
試験が終わったら好きなだけ食べていいので、昼メシは腹7分目くらいにしておきましょう。
眠気は大敵です…
トイレは我慢しない
これたまに忘れている人がいるんですが、情報技術者試験は試験中でもトイレに行けます。
手を上げて「トイレに行きたいです」といえば、係のひとがトイレまで案内してくれます。
我慢するくらいなら、トイレに行って仕切りなおしましょう。
最後に ポイントを押さえれば合格できる!
いかがでしたか?
基本情報技術者試験はとても範囲が広いので、やみくもに勉強をしても成績が伸びにくいと思います。
なので、合格のためにポイントを押さえて勉強しましょう。
努力する方向が正しければ、必ず合格できますよ!
わたしが合格した時の経験をお伝えします!