- 「もっと自由に仕事をしたい」と思っているサラリーマンの方。
- 「転職したいけど、仕事を辞めるのが不安だ」というサラリーマンの方。
わたしはホリエモンの著書が好きでいろいろ読んでいるのですが、最近読んだ「属さない勇気」がなかなかによかったので紹介します。
職場での振る舞い方に葛藤を感じるサラリーマンには特にオススメの内容です。
属さない勇気~まんがでわかる「ウシジマくん×ホリエモン」生き方改革~ Kindle版
ざっくり紹介
この本は、テレビ局の新米ADである主人公・林田マサミが、ホリエモンをモデルにしたホリーという謎のビジネスマンの講演を取材するところから始まります。
ホリーは通勤ラッシュの品川駅をゾンビ群と呼び、こういう社畜サラリーマンにも自分らしい生き方を取り戻してほしいといって講演を始めます。
「社畜サラリーマン」という言葉がグサリとささったマサミは講演の内容に感銘を受け、ぜひ自分の局の番組に出て欲しいと取材を申し込みますが、
いちいち話す意味はないね
と断られてしまいます。
この一件がキッカケでマサミとホリーの交流が始まるのですが、もうとにかくホリーの言葉がグサグサと刺さります。
マサミはいかにもなサラリーマンという発想でホリーに質問し、それについてホリーが持論を展開するという流れです。
だいたい1時間もあれば読み終わる程度のボリュームで、ホリエモンの本は興味あるけど忙しいという方にオススメです。
みどころピックアップ
あまりネタバレにならないように、わたしが読んだなかで特にオススメのみどころを2つだけ紹介します。
マジメ人間に未来はない!
「マジメなのはいいことじゃないのか?」とマサミがホリーに訪ねたときの言葉です。
なんで未来がないかというと、悪いやつらにダマされやすいからなんです。
このエピソードでは不当な借金を背負ってやりたくない仕事をやらされている人が登場しますが、ホリーはこれを「物事を知らなすぎると」と切っています。
マジメ人間は「決められたことを信じるのが正しい行い」というマインドセットにかかっているので、不当な立場にたたされても「これはおかしい」という勘が働きません。
これって記事を読んでいるみなさんも心当たりがあるんじゃないでしょうか?
会社に昔からある意味不明なルールを守っていたり、昔からやり方が全く変わっていない定例会議があったり。
なにも考えずに会社のルールを守っていると、いつの間にか「これはおかしい」と考えなくなってしまいますよ?
マジメなことは悪いことではないですが、盲目的に従うのはよくないという話です。
このエピソードでホリーはこう締めくくっています。
世の中が常識だと信じているものを疑う勇気を持て!
権力者の威圧感にグリップされてはいけない!
同期のADがプロデューサーに評価されて嫉妬していたときに、ホリーがマサミにかけた言葉です。
「褒められたがり」は簡単にビジネスパートナーに利用されるし騙される。
これは権力者に思考をグリップされている状態だとホリーは言います。
これもサラリーマンの方は思い当たることがあるんじゃないかなと思います。
みなさんの職場にも一人くらいはいませんか?
この人に逆らうのはよくない、この人の機嫌を損ねるのはマズイって人。
それ、グリップされてますよ!
いちど心をグリップされてしまうと簡単に支配されてしまいますし、自分で現状を変えようという選択肢を取らなくなってしまいます。
なので、心をグリップされる前に気をつけておく必要があるんです。
グリップされないための方法としてホリーは次の二つを挙げています。
- 複数のコミュニティと関わりを持っておくこと。
- 過去はきれいに忘れること。
個人的には複数のコミュニティと関わりを持つことをオススメしますね。
どうしても会社勤めをしていると会社の常識=社会の常識と勘違いをしそうになるので、わたしは社外の人とも交流を持つようにしています。
いくつかの視点を持っておくことで、自分の職場で変な習慣があると「これ変だよね」って気づけるわけです。
まとめ 属さない勇気を持て!
このマンガの全編を通じて一貫している主張が、タイトルにもある通り「属さない勇気を持て」ということです。
人って無意識のうちに、何かに属するように刷り込まれているんですよね。
- 怖い上司には逆らえない。
- 会社のルールは絶対だ。
- 結婚したら家と車を買わないと格好がつかない。
ですが、ホリーはこれらを「全部自意識過剰の産物」と切り捨てています。
世の中の人は、基本的にあなたには大して興味がないのです。
だから、あなたも周りの目なんて気にしなくてOKです。
何にも属さず、自分の好きなことをする勇気を持ちましょう。