お金持ちになるには 「となりの億万長者」読書感想

読書

突然ですが「お金持ち」ってどんな人でしょう?

漠然とこんなイメージを抱くかもしれません。

  • 高級住宅街に大きな家を持っている
  • 高そうなスーツを着て、高そうな腕時計をつけている
  • 高級外車に乗っている
  • 別荘とかボートを持っている
  • ワインや高級グルメに詳しい
  • 会員制のクラブに通っている

 

お金持ちって、実際にはどんな人なの?

という疑問を解消する本がこちらです。

 

となりの億万長者 〔新版〕 ― 成功を生む7つの法則

 

この本は、実際に1万人以上のお金持ち(資産100万ドル以上の人、ミリオネア)にインタビューとアンケートをして、お金持ちを徹底的に調べた結果をまとめたものです。

お金持ちはどのようなライフスタイルで、どのようなものに関心を持っているかがいい感じにまとめられています。

この本は紙のみでKindle版がないのですが、久々に本屋まで行って買ってよかったと思いました。

 

お金持ちになる方法が直接書かれているわけではありませんが、下手なマネー関連のノウハウ本よりもずっと示唆に富んでいます。

実際のお金持ちのライフスタイルから、お金持ちになる方法を学んでみましょう。

 

お金持ちになるには?

 

結論から言ってしまうと、お金持ちはお金を使わないからお金持ちなんです。

高級住宅や高級車にお金を使ってしまえば貯める分のお金がなくなっちゃいますからね。

お金持ちは世間一般の人が思っているよりもずっと質素で慎ましいんですよ。

 

お金持ちが高そうなスーツを着て高そうなワインを飲んでるようなイメージはどこから来るかというと、マスコミが金遣いの派手なお金持ちばかりをテレビで流すからなんですよ。

マスコミとしては派手にお金を使ってくれた方がウケがいいですからね。

「10億円の豪邸!」とか「ポルシェ5台!」とかの方がなんとなくバラエティー番組っぽいですよね?

 

それに、金遣いの派手さを見せて視聴者の購買意欲をそそるという目的もあります。

テレビ番組の収益の柱はコマーシャルですからね。

 

なので、お金持ちになりたければ、まずはムダ遣いをやめましょう。

これがお金持ちへの第一歩です。

 

お金持ちの特徴

それでは、本の中で取り上げられているお金持ちの特徴をいくつか紹介します。

 

倹約 倹約 倹約

この本の最初の方に、おそらく最も重要だと思われる内容が書かれています。

金持ちの特徴を三つ挙げているのですが

金持ちの特徴を三つの言葉で言い表せば、

倹約、倹約、倹約

である

って全部同じじゃないか!

 

上でも書きましたが、お金持ちはとても質素なんです。

たとえば、お金持ちが服や時計に使うお金のデータをみると、一般庶民よりも財布の紐がかたいことがわかります。

  • お金持ちの50%は399ドル以下のスーツしか買ったことがない。
  • お金持ちの50%は140ドル以下の靴しか買ったことがない。
  • お金持ちの50%は235ドル以下の時計しか買ったことがなく、さらに25%は100ドル以下の時計しか買ったことがない。

 

また、お金持ち自身も倹約家であることを自覚しています。

お金持ちは次の3つの質問をすると、すべてYesと答える確率が高いです。

  1. あなたの両親は倹約家でしたか?
  2. あなた自身は倹約家ですか?
  3. あなたの妻はあなたより倹約家ですか?

繰り返しになりますが、お金持ちはお金を使わないからお金持ちなんです。

 

何にいくら使ったかを把握している

 

お金持ちは、日々の生活においていくら使ったかを費目ごとに把握している人が多いです。

食費、衣料費、住居費にいくら使ったか把握していますか?

という質問に対し、お金持ちの62.4%がYesと答えています。

逆に、高収入だけど資産の少ない人に同じ質問をすると、Yesと答えたのは35%まで下がります。

お金持ちは予算に対していくら使ったかをきっちり把握しているから、計画的にお金が貯まのです。

 

こんな話をすると「お金持ちならそこまで細かくお金の管理をしなくてもよくない?」と思う人もいるかもしれません。

でもそれは愚問です。

ジムに通っているスタイルのいい人に向かって「そんなに引き締まった体なら、運動やめてケーキとか食べてもよくない?」っていうのと同じです。

毎日トレーニングしてるからスタイルがいいのであって、お金持ちも毎日お金を管理してるからお金持ちなのです。

 

金持ちほど投資に時間をかける

倹約して浮いたお金を何に使うのかというと、投資に回しているんです。

お金にお金を稼いでもらうことで、お金持ちはさらにお金持ちになります。

お金持ちは年間で100.8時間を資産運用計画に使いますが、お金持ちでない人は55.2時間しか使っていません。

お金持ちには自営業者や会社経営者が多く、経済的に自立することも仕事の一つですから、お金の使い道について考える時間が自然と多くなるのでしょう。

蓄財優等生は、現金収入を生み出さないが、将来資産価値の上がる可能性のあるものに投資する傾向がある。

彼らが投資するのは、非上場会社の株、不動産、上場株、あるいは年金など税金の支払いが繰り延べできる性格のものである。

このような投資をするには、じっくり考える時間が必要だ。そして、このような投資こそが資産の礎となる。

それにひきかえ、劣等生は自動車など時間が経つにつれ価値の下がるものにばかり金を投じるのである。

 

安い国産車を買う

お金持ちの倹約精神は車を買うときにも現れます。

お金持ちの半分は29,000ドル以上の車を買ったことがなく、5人に1人は19,950ドル以下の車しか買ったことがありません。

お金持ちの好む車を上位から並べると、57%が国産車(アメリカの本なのでアメリカ車)を好むことがわかります。

  1. フォード(9.4%)
  2. キャデラック(8.8%)
  3. リンカーン(7.8%)
  4. ジープ(6.4%)
  5. レクサス(6.4%)
  6. メルセデスベンツ(6.4%)
  7. オールズモビル(5.9%)
  8. シボレー(5.6%)
  9. トヨタ(5.1%)
  10. ビュイック(4.3%)
  11. 日産(2.9%)
  12. ボルボ(2.9%)

 

お金持ちは世間体やステイタスではなく、実用性で車を選びます。

お金に細かいため、費用対効果を常に考えた結果と言えるでしょう。

 

魚を与えるのではなく、魚の獲り方を教えよ

 

「お金持ちって、単純に親がお金持ちなんじゃないの?」って思う人もいるかもしれません。

しかし、お金持ちのほとんどは一代で資産を築いています。

データを見ても、お金持ちの大半は親のお金をアテにしていないことがわかります。

  • 相続資産が、資産の1割以上を占める人は2割に満たない。
  • 過半数の億万長者は1ドルたりとも遺産相続を受けていない。
  • 両親、祖父母その他の親戚から1万ドル以上の贈与を受けた人の割合は25%以下。
  • 91%は親が経営する会社の株を贈与してもらっていない。
  • ほぼ半数は、両親や親戚から大学の学費を出してもらっていない。
  • 今後遺産をもらう可能性がある人は1割を切る。

 

逆に、親が経済的援助をすることの悪影響についても書かれています。

親から経済的な援助を受けている人は、受けてない人と比べて以下のような傾向にあるそうです。

  • 与えられた金は貯蓄よりも消費に使われる。
  • 自分の資産と親の資産を同一視する傾向がある。
  • 借入金に頼る割合が高い。
  • 投資に回す金額が少ない。

 

お金持ちは自力でお金を稼げるからお金持ちなのです。

なので、子供を援助すればするほど自力でお金を稼ぐ能力がつかず、経済的に弱い大人に育ってしまいます。

自分がお金持ちになりたければ、親の金をアテにしないようにしましょう。

逆説的ですが、子供を貧乏にしたくなければお金を与えないようにしましょう。

お金を与えるのではなく、お金の稼ぎ方を教えるのです。

 

まとめ 節約して投資しよう

いかがでしたか?

お金持ちがどんな人かがイメージできたかなと思います。

 

要するに、お金を節約して投資に回せばお金持ちになれるんです。

とてもシンプルでわかりやすいですよね?

誰だって今日から実践できますよ!

 

今回紹介した内容はこの本のほんの一部の内容だけです。

これ以外にもお金持ちについての面白い調査内容がたくさん書かれているので、ぜひ手にとって読んでみてください。

お金を払ってでも買う価値がありますよ!

 

となりの億万長者 〔新版〕 ― 成功を生む7つの法則